教育現場で進む「見える化」への取り組み
ここ数年、全国の高等専門学校では「教育DX」や「研究環境のデジタル化」が加速しています。 研究用ソフトウェアや設計ツール(CAD、CAE、MATLAB、Simulinkなど)の導入が進む一方で、 「どの学生が、どのソフトを、どれだけ使っているのか」 を把握できていないという課題が残っています。
実際、複数の学科・研究室で共有ライセンスを運用している場合、利用状況の偏りや 同時利用数の制限により「使いたいときに使えない」問題が発生することがあります。 この課題に対して効果的なソリューションとして注目されているのが、 ライセンス使用状況の見える化ツール「OpenLM」です。
OpenLMとは?
OpenLMは、CADやCAE、開発ツールなどの「ネットワークライセンス(フローティングライセンス)」の 利用状況をリアルタイムでモニタリングするためのソフトウェアです。 各PCやサーバに接続されたライセンスの使用履歴を自動で収集し、 部門・ユーザー単位での使用状況を可視化します。
高専のように研究室ごとでソフトウェアを共有している環境では、 OpenLMを導入することで「どのライセンスがどの研究室でどれだけ使われているのか」 を明確に把握できるようになります。
高専でOpenLMを活用する3つのメリット
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        1. 利用状況の見える化によるコスト最適化
 使用頻度の低いソフトウェアを特定し、更新や追加購入の判断材料にできます。
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        2. 公平な利用環境の実現
 複数の学生や研究室が同じライセンスを使う場合でも、利用ルールを設定して 公平にアクセスできる環境を構築できます。
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        3. 監査対応とライセンス遵守
 教育機関ではライセンスコンプライアンスが求められる時代です。 OpenLMのレポート機能で、利用実績を証跡として保管・提示できます。
OpenLM導入のイメージ
OpenLMはサーバ・クライアント構成で動作し、既存のライセンスサーバ環境に追加設定するだけで 導入が可能です。大きなシステム改修は不要で、IT管理者の負担も最小限に抑えられます。
研究費の効率活用にもつながる「見える化」
限られた研究予算の中で、いかに有効にライセンスを運用するかは、 今後の教育機関にとって重要なテーマです。 OpenLMは単なる監視ツールではなく、「費用対効果を数値化する仕組み」です。 実際の使用データを分析し、不要なコストを削減しながら教育と研究の質を高める支援を行います。
まとめ:高専から始まるソフトウェア利用の見える化
建設業や製造業で進む「現場の見える化」に続き、 教育・研究の現場でも「IT資産の見える化」が求められる時代になりました。 高専がこの動きを先導することで、より効率的で公正な教育・研究環境を整えることができます。
OpenLMはその第一歩を支援します。 ご関心のある方は、ぜひiTraction株式会社までお問い合わせください。

