製品におけるエンジニアリングソフトウェアの“コスト割合”を考える
製品におけるエンジニアリングソフトウェアの“コスト割合”を考える
製品を生み出すために使われるエンジニアリングソフトウェア。その役割は年々拡大しており、それに伴ってソフトウェアにかかるコストも増加しています。特に最近では、CAE、CAD、EDA、PLMといったソフトウェアの大半が海外製であり、円安や海外ベンダーの価格改定によって、日本の製造業にとって無視できない支出となっています。
とはいえ、このコストは決して「無駄な出費」ではありません。むしろ、ソフトウェアを活用することで設計・開発のスピードが上がり、試作や実験の手間が大きく削減され、結果としてトータルコストを引き下げているケースも多く見受けられます。
ここでひとつ考えてみたいのが、「エンジニアリングソフトウェアが製品の売上高に対してどれくらいのコスト割合を占めているか?」という視点です。
たとえば、売上が年間10億円の製品群に対して、設計・開発のために使用されるソフトウェアライセンス費用が年間3,000万円だったとします。この場合、単純計算では0.3%のコスト割合です。製品の複雑度やソフトの種類によって差はありますが、実際にこの程度の数字で収まっていることも少なくありません。
一見コスト高に見えるエンジニアリングソフトウェアも、製品売上全体から見れば「コントロール可能な投資領域」として扱える範囲にあるとも言えます。重要なのは、この費用が適切に使われているか、そしてその効果が製品品質や納期、開発スピードに反映されているかの見極めです。
次回は、さらにもう一歩踏み込み、「製品原価の中で、エンジニアリングソフトウェアがどのように組み込まれているか」について考えてみたいと思います。
💡OpenLMの活用案
製品開発におけるソフトウェアコストの割合を把握し、妥当性を判断するには、まず「実際にどれだけ利用されているのか」を可視化する必要があります。
OpenLMを活用することで、以下のような支援が可能になります:
エンジニアリングソフトウェアの“見えにくい活用実態”を見える化することで、費用対効果の高いIT投資へとつなげられるのがOpenLMの強みです。
各ソフトウェアの利用時間を可視化
ライセンスがどれだけ使われているかを正確に把握し、不要な契約や遊休ライセンスの削減に貢献します。
部門・拠点ごとの利用傾向を分析
海外拠点や複数部門での使用状況を横断的に把握でき、グローバルでの最適な契約配分を検討できます。
予算策定時のエビデンス提供
実利用に基づいた数値をもとに、ソフトウェア関連費用の見直しや稟議説明が可能になります。
プロジェクト単位での利用実績の記録
各プロジェクトごとに使用されたソフトウェアの利用履歴を残すことができ、製品別のROIやコスト比較がしやすくなります。
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