なぜ CAD・CAE・EDA のライセンスは足りなくなるのか?フローティングライセンス管理で「使っていないアプリ」を見える化する考え方
CAD・CAE・EDA などの 高額なエンジニアリングアプリケーションは、 多くの企業で フローティングライセンス(ネットワークライセンス)として運用されています。
この運用は柔軟で便利な一方で、現場ではよく次の状況が起きます。
でも本当に、追加購入が最適解でしょうか?
ライセンス不足が起きる“典型パターン”
フローティングライセンス管理では、ライセンス管理サーバ側から見ると 「誰かがライセンスを借りている(貸与中)」状態が増えると、すぐに“不足”に見えます。
しかし、ここに落とし穴があります。 「貸与中」=「実際に作業している」とは限らないのです。
「使っていない」には2種類ある
① 本当に使っていない
- 数ヶ月〜半年以上、起動履歴がほぼない
- 過去プロジェクトの名残で残っている
- 特定の部署・ユーザーに割り当てたまま放置されている
このタイプは比較的わかりやすく、 削減・再配分・更新見直しの対象にしやすい領域です。
② 使うつもりで立ち上げているだけ(形だけの利用)
- アプリケーションは起動している
- ライセンスは確保されている
- しかし実際の作業はほとんど行われていない
そのため、一見すると「ちゃんと使われている」ように見えてしまいます。
例えば、朝起動したまま放置されている CAD、 他の作業をしている間ずっと裏で開きっぱなしの CAE。 こうした状態は、ログだけでは“利用中”に見えやすいのが厄介です。
CPU利用率で「使っていない状態」を可視化する
ここで有効になるのが、CPU利用率やプロセスの実行状況との突き合わせです。 例えば次の条件が揃うと、「形だけの利用」が疑われます。
- ライセンスは貸与中
- CPU使用率がほぼゼロ
- この状態が一定時間以上続いている
起動ログだけでは判断できなかった “使っていない(または使っていないに近い)状態”が、 指標として見えるようになります。
・運用ルール(放置を減らす)
・アイドル検知/自動回収(ポリシー次第)
・部門別の利用状況整理
といった改善に繋げやすくなります。
なぜ「使っていないアプリの分析」が重要なのか
- CAD / CAE / EDA は1本あたりの単価が高く、追加購入の影響が大きい
- ネットワークライセンス運用では「誰が・どれだけ」を把握しにくい
- 結果として「足りない→追加購入」が起きやすい
- しかし実際には、使われていない(または形だけの利用)ライセンスが混ざる
「使っているかどうか」ではなく、 「本当に使われているか」を見ることが、 コスト最適化の第一歩になります。
次にやるべきこと
- 起動しているかどうかだけで判断しない
- CPU利用率などの実行指標を見る
- 「本当に使っていない」「立ち上げているだけ」を分けて整理する
これだけでも、追加購入の判断が「感覚」から「データ」に変わります。 そして多くの場合、追加購入の前に打てる手が見えてきます。
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