製造業におけるITの全体像と「見える化」の重要性|iTractionが推進するDX
製造業におけるIT構造を5つの階層で整理し、コストが集中しがちな「部門特化層」の“見える化”が経営改善につながる理由を解説します。
ITシステムの5階層構造
これまでの導入支援経験から、製造業のITシステムは以下の5層に整理してみました。

01.経営・基幹層(Enterprise IT)
経営資源を統合し、会社全体の運営を最適化する層。代表例:ERP/会計/人事/販売/生産管理。企業の中枢を支える領域です。
02.全社共通基盤層(Corporate IT)
全社員が利用する共通IT基盤・情報共有環境。Microsoft 365、Google Workspace、Teams、SharePoint、VPN、Active Directory、イントラポータルなど。IT部門が中心となり管理する領域です。
03.部門特化層(Domain IT)
各部門固有の業務プロセスを支える層。CAD、CAM、CAE、PLM、MES、SCM、QMS、CRM(部門版)などが該当。製造業ではここに最も多くのITコストが集中します。
▶️ iTractionの注力領域
04.チーム・業務改善層(Operational IT)
各チームや個人が業務効率化のために導入する領域。RPA、PowerApps、Tableau、Notion、ChatGPT、Excelマクロなどが代表例。現場主導で進めやすい領域です。
05.インフラ・セキュリティ層(Infrastructure / Security)
全層を支える技術基盤。クラウド基盤(AWS/Azure)、ネットワーク、ID管理、セキュリティ監視など、IT部門が主に運用を担います。
部門特化層が全社管理になりにくい理由
- 製品開発など部門活動に直結するため、部門予算で調達される傾向
- ライセンスサーバーはIT部門が運用しても、費用負担は部門側
- 01・02・05層は全社IT費用として管理されるが、03層はブラックボックス化しやすい
結果として、エンジニアリング系ソフトウェアの稼働状況や原価影響が経営層に見えないという問題が発生しています。
iTractionが提供したい価値──“見える化”から始まる最適化
iTractionは、03「部門特化層」の利用実態をデータで可視化し、投資対効果を明確にする支援を行っています。
- アプリ別・ユーザー別の実使用データを自動収集
- 稼働率・遊休率を算出し、余剰ライセンスを可視化
- 利用状況に基づいた再配分・契約最適化
- 将来のサブスクリプション移行判断にも役立つ定量データの整備
これらを実現するのが、OpenLMのようなライセンス利用分析ツールです。
見える化から始める“自立型DX”
「見える化ツール」は単なるレポート作成ではなく、自社で判断できる仕組みをつくるための手段です。
- 現状把握:利用ログを自動収集し、稼働状況を分析
- 対策立案:契約本数・利用ポリシーの見直し
- 効果検証:削減効果や稼働率を定期レビュー(PDCA)
導入費用は発生しますが、通常は数倍のコスト圧縮・効率改善が見込まれます。
コンサル依存ではなく、現場がデータで意思決定できる状態を目指します。
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活用実態を把握するだけで、調達・運用の設計が大きく変わります。
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