製造業の経営陣はエンジニアリングソフトウェアの費用をどう考えているのか

私は、物事を判断するとき、できるだけ数字で考えたいと思っています。
感覚や雰囲気ではなく、変化の幅や比率を見ることで安心するタイプです。

製造業の経営会議でエンジニアリングソフトウェアの費用が議題に上がるとき、そこにも同じ「数字の世界」があります。

現場にとってCADやCAEは必需品です。足りなければ困るし、起動できなければ開発は止まります。だから「増やしてほしい」という声が上がるのは自然なことです。

しかし経営陣が見ているのは、個別の不便さではありません。
年間総額、部門別配賦額、売上比率、前年比増減率。まずはそこから議論が始まります。

経営は「金額」よりも「構造」を見ているのではないでしょうか

たとえば、設計部門の人員が5%増えた年に、ソフトウェア費用が15%増えていたらどう見えるでしょうか。売上が横ばいなのにライセンス費用だけが右肩上がりで伸びていれば、当然問いが生まれます。

それは「削減しろ」という命令ではありません。
「なぜ増えているのか」という構造確認です。

経営陣が本当に知りたいのは、契約本数そのものではないのかもしれません。

・平均同時使用数はいくつか
・ピークはいつ発生しているか
・30日平均では余裕があるのか
・Denial(起動失敗)は何回発生しているのか
・その結果、どれだけの時間が失われたのか、機会損失があったのか...

数字があれば議論は静かになります。
数字がなければ議論は感情的になります。

削減ではなく「統制」への関心

多くの経営層と話していて感じるのは、彼らはソフトウェア費用を敵視しているわけではないということです。開発力が競争力の源泉であることは理解しています。

ただし、理解と統制は別です。

コントロールできているかどうか。
そこが最大の関心事です。

製造業の現場では、材料費も在庫も生産進捗もリアルタイムで見える化されています。歩留まりはパーセンテージで語られ、稼働率は分単位で管理されています。

それにもかかわらず、エンジニアリングソフトウェアの利用状況だけが「なんとなく使っている」で止まっているケースは少なくありません。

経営の目線で見れば、そこにはまだ改善余地があります。
可視化できていないコストは、最適化もできません。

数字で語れる人と出会いたい

私は単にソフトウェアを売りたいわけではありません。
「高い」「足りない」という議論を、もう一段上のレベルに引き上げたいのです。

そのためには、経営陣に対して
「この費用は見える化すべきです」
と進言できる立場の方と出会いたいと思っています。

CIOかもしれません。
経営企画かもしれません。
あるいは設計部門の責任者かもしれません。

現場と経営の間に立ち、数字で会話ができる人。
増減ではなく構造で考えられる人。

エンジニアリングソフトウェアの費用は、単なるITコストではありません。
開発力という無形資産への投資です。

だからこそ、曖昧なままにせず、経営が納得できる形に整える必要があります。

もし自社でその整理が十分でないと感じている方がいれば、一度お話ししてみたいと思っています。
数字をそろえることで、議論の質は必ず変わると私は信じています。

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