なぜ資産管理ソフトは売れたのに、OpenLMは受け入れられにくいのか
~私が気付いた「CAE利用可視化」の本当の価値~
私は以前、PC資産管理ソフトウェアの営業に携わっていました。
当時、お客様である情報システム部門を訪問すると、多くの企業が同じ悩みを抱えていました。
- 社員のPCが何台あるのか分からない
- 誰がどんなソフトウェアを使っているのか分からない
- ライセンス管理ができていない
- 監査のたびに棚卸が大変
そんな課題を解決するために資産管理ソフトウェアは急速に普及しました。
利用状況を可視化し、管理工数を削減し、セキュリティを高める。
まさに「利用可視化」が企業の課題を解決した成功例でした。
そして現在、私はOpenLMを扱っています。
営業を始めて間もなく、一つの疑問が頭から離れなくなりました。
「資産管理ソフトはあれほど売れたのに、なぜOpenLMは同じようには売れないのだろう。」
最初は知名度の問題だと思っていました。
しかし、多くのお客様とお話しする中で、本当の理由が見えてきました。
会社全体の課題と、設計部門だけの課題
資産管理ソフトが管理するのは、社員全員が利用するPCです。
1000人の会社なら1000人全員が対象になります。
だから情報システム部門にとっては「会社全体の課題」でした。
一方、OpenLMが管理するのはCADやCAEなどのエンジニアリングライセンスです。
対象となるのは設計部門や解析部門です。
1000人の会社でも対象は100人程度という企業は少なくありません。
つまり、経営層から見ると「一部門の話」に見えてしまうのです。
ここに資産管理ソフトとOpenLMの大きな違いがあります。
CAEライセンスは高価なのに、利用状況は見えていない
CAEソフトウェアは非常に高価です。
1ライセンス数百万円という製品も珍しくありません。
しかし、多くの企業では
「ライセンスが足りません。」
という現場の声が上がると、新しいライセンスを購入して対応しています。
本当にライセンスは不足しているのでしょうか。
それとも、利用されていない時間が多いだけなのでしょうか。
実は、この答えを把握している企業は驚くほど少ないのです。
理由はシンプルです。
CAEの利用可視化ができていないからです。
OpenLMの本当の価値は「CAE利用可視化」にある
私はOpenLMはライセンス管理ソフトではなく、CAE利用可視化プラットフォームだと考えています。
利用可視化によって初めて次のようなことが分かります。
- どのCAEが本当に利用されているのか
- どの部門が利用しているのか
- どのプロジェクトで利用されているのか
- ライセンス不足は本当に発生しているのか
- 利用ピークはいつなのか
- 遊休ライセンスは存在しないか
つまり、利用可視化によって「感覚」ではなく「事実」で議論できるようになります。
利用可視化はコストダウンの第一歩
「コストダウン」というと値引き交渉を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、CAEライセンスのコストダウンは違います。
- 契約ライセンス数を適正化する
- 利用されていないライセンスを発見する
- 利用ピークを分析する
- 部門ごとの利用状況を比較する
- プロジェクト別利用時間を把握する
- 将来のライセンス数を予測する
このようなCAE利用可視化を行うことで、生産性を落とすことなくコストダウンが可能になります。
これこそがOpenLM最大の価値だと思います。
利用可視化は経営判断にもつながる
利用可視化が進むと、新たな課題も見えてきます。
- 来年度は何本契約すればよいのか
- 新しいCAE導入時にライセンスは足りるのか
- 部門間でライセンスを共有できないか
- プロジェクト別にCAEコストを把握できないか
- 設備投資の優先順位は適切か
つまり、利用可視化は単なるレポートではありません。
設計部門の経営データになるのです。
私はOpenLMの伝え方を変えました
以前は「ライセンス管理ソフトです」と説明していました。
しかし今は違います。
「CAE利用可視化によって設計部門のコストダウンを実現するプラットフォームです。」
そう説明すると、お客様との会話が大きく変わりました。
ライセンス管理の話ではなく、設計改善、CAE利用可視化、コストダウン、設計DXという経営の話になっていくのです。
見えないものを見えるようにする
資産管理ソフトが成功した理由は、見えなかったものを可視化したことでした。
OpenLMも同じです。
- PCではなくCAEを可視化する。
- 資産ではなく利用状況を可視化する。
- 管理ではなくコストダウンにつながる利用可視化を実現する。
そして、その先にあるのはライセンス管理ではありません。
CAE利用可視化によって設計部門のコストダウンを実現し、データに基づく設計マネジメントを支援すること。
私は、それこそがOpenLMの本当の価値であり、これからの製造業に必要とされる理由だと考えています。

